科研費・共同研究等

フィンランドを事例とした多文化共生のためのミュージアムの教育機能

科研費 若手研究 課題番号19K14109

学会,機関: The KeMCo Review (特集:オブジェクト・ベースト・ラーニング) 分野横断型学習としてのオブジェクトベーストラーニングの さらなる機能拡張-人びとのウェルビーイングの向上への貢献を目指して-

代表者名: 棚橋沙由理(筑波大学)※主筆

研究分担者等: 山本 桃子(東京国立博物館)

関連web: KeMCo Review 01

2023年 3月 31日 実施

関連研究員(当館): 山本 桃子 

データ更新日2023-08-22

持続可能な社会を実現するために、個人から国・地域そして地球レベルのウェルビーイングの向上に向けて、人びとが社会課題に対して適切に向き合うことのできるよう、多文化共生・異文化理解の土壌を育むことが肝要である。
そのためには、自然科学の知に加えて、それらを結節・包摂していく人文・社会科学の知との融和が必須であり、大学博物館のオブジェクトを用いた分野横断型学習であるオブジェクトベーストラーニングが有用である。本稿では、ミュージアムのオブジェクトを用いたアクティブラーニングであるオブジェクトベーストラーニングの教授手法ならびにコミュニケーション手法としての機能について論じながら、著者らによる分野横断型学習としてのケーススタディについて記述する。
その上で、オブジェクトテラピーを含むオブジェクトベーストラーニングの機能拡張が人びとのウェルビーイングにいっそう役に立っていくであろうことを展望する。