事業関連の研究実績

公式鑑賞ガイドアプリ トーハクなびの開発

学会,機関: 東京国立博物館

関連研究員: 伊藤 信二(東京国立博物館),藤田 千織(東京国立博物館),中村 麻友美(東京国立博物館),徳本 宏子(東京国立博物館),増田 万里奈(東京国立博物館)

2020年 3月 実施

関連研究員(当館): 藤田 千織  中村 麻友美  伊藤 信二  増田 万里奈  徳本 宏子 

データ更新日2022-01-19

「トーハクなび」は、東京国立博物館 総合文化展の公式鑑賞ガイドアプリです。 トーハクなび共同研究プロジェクトにより2012年4月に一般公開され、システムのアップデートを繰り返しながら多くのお客様にご利用いただきました。共同研究プロジェクトは2020年4月をもって終了しましたが、同年3月、「トーハクなび」の名称はそのままに新しいアプリとして始動しました。リニューアルした「トーハクなび」の特長は、以下のとおりです。



1) 日英中韓4か国語に対応
2) 東京国立博物館公式WEB国立博物館 所蔵品統合検索システムColBaseとの連携を行い、最新の展示情報や作品解説が常に更新される仕組みを整えた。
3) 展示室内に設置したビーコンとシステムを連動させることで、来 館者の最小限の操作によりスムースに解説を提供し、展示室内で特に注目すべき作品への理解の促進をはかった。
4)これまでの来館者調査で特に海外からの来館者に人気の高かった「浮世絵」や、文章による解説だけでは理解が難しい「鏡」「自在置物」等について、直感的な操作でそのしくみを学ぶインタラクティブコンテンツを開発し、アプリに搭載した。
5)新たに200件弱の作品解説(日英中韓)を作成し、システムに追加した。また、既存の解説についてもネイティブスタッフや担当研究員と議論しながら精査を行い、質の向上に努めた。
6) 新たにアプリに搭載したGoogle Analyticsのデータ、展示室内のビーコンのログデータにより、「トーハクなび」のユーザーログを集積。
7) 学校団体で来館する児童・生徒を対象としたスクールプログラムの一環として、タブレット端末の貸出により提供するアプリ「学校版トーハクなび」も、あわせてリニューアルを行った。



※「トーハクなび」はコンテンツの制作にあたり、文化庁の文化資源活用事業費補助金(文化財多言語解説整備事業)から助成を受けています。
今後とも、「トーハクなび」をプラットフォームとし、より利便性の高い機能の搭載や、作品解説の充実をはかっていく予定です。



(主な取り組み)
・2020年3月 リニューアルした「トーハクなび」アプリ(iOS版、Android版)を一般公開
・2021年3月 スタンプラリー機能をアップデートし、春の恒例企画「博物館でお花見を」にあわせ、「さくらスタンプラリー」を実施
・2021年7月 スクールプログラムの一環として「学校版トーハクなび」がインストールされたタブレット端末の貸出受付を再開
・2021年8月 「トーハクキッズデー」にて、「学校版トーハクなび」タブレット端末の貸出サービスを実施