展示関連の研究実績

創立150年記念特集 再発見!大谷探検隊とたどる古代裂の旅
150th Anniversary Thematic Exhibition Rediscovered! Tracing the Journeys of Ancient Textiles and the Ōtani Expeditions

悉皆調査、展示案・パネル作成、作品解説

学会,機関: 東京国立博物館

関連研究員: 小山 弓弦葉(東京国立博物館),沼沢 ゆかり(東京国立博物館),廣谷 妃夏(東京国立博物館)

2022年9月21日~12月4日

関連研究員(当館): 小山 弓弦葉  沼沢 ゆかり  廣谷 妃夏 

データ更新日2022-12-14

東京国立博物館が所蔵する、大谷探検隊将来の出土染織資料は、多くがガラス挟みで保管され、展示の機会も稀でした。
しかし作品の付箋には、現在の中国甘粛省敦煌や新疆ウイグル自治区トルファンなどの出土地が記されており、中古中国・オアシス都市の染織文化をうかがい知れる貴重な資料群といえます。
これらの資料は大谷探検隊、とりわけ1910年から1914年の吉川小一郎氏、橘瑞超氏による第三次派遣時の収集品を中心とします。
仏教荘厳にかかわる染織品や、被葬者の衣服の断片が多くを占めますが、それぞれの断片に注目すると、ユーラシア大陸の東西を渡った多彩な染織技法と文様が見いだせます。
染織品の旅、そして大谷探検隊の旅をたどりながら、古代裂の魅力を掘り下げてご紹介します。